「足つぼ施術だけで60分?どうしてそんなに時間かかるの?」
時々、同業者からそういう質問をされることがあります。確かに、足つぼ(足裏から膝下まで)の範囲なら20~40分が普通です。とあるセラピストさんと話していた時、私の店は60分施術がメインだと言うと
「もし、うちのお客さんに足つぼ60分施術してくれって言われても、どこをどう押したらいいのか分からないよ~」
なんて笑ってました。その方は私よりベテランで、自分の店舗の他に温泉旅館へ出張店も出していて、セラピスト経験は私より確実に上です。なのに、60分どこをどう押せばいいのかわからない=施術のイメージができない、それは何故か。これは施術者の技量の問題ではなく、施術そのものの方向性が違うことが理由です。
ベテランセラピストさんが店を出している場所は湯治場ではありません。なので、病気や不調が治そうという人はおらず、旅行できるほど健康な人達がお客様です。そして、旅館にくるお客様はゆっくり温泉に浸って日頃の疲れを癒そうと思ってますから、その店で求められるのは、コリをほぐし、血行・リンパの流れを良くする施術です。翌日、体が楽だ、爽快だ、元気だ~!となって旅館を出発してもらうことが一番。
そういう観点からすると、確かに足つぼで60分は必要はないでしょう。しかし、そこには「反射をおこす」という意識がありません。「反射を起こす施術」はコリをほぐす・血行やリンパの流れを良くする施術とかぶっている部分もありますが、反射を起こそうと意識していないと、的確な刺激を入れられません。刺激は強すぎて弱すぎてももいけないので、お客様の反応を見て押圧の加減をしますし、反射区(足つぼ)は平面ではなく、重なり合って存在する立体の構図なので、意識して押し分けないと効果が出ないこともあります。
そんなことを考えながら一つ一つ反射区を確認しながら施術すると、60分かかってしまうのです。
先ほどのベテランセラピストが、私の頭部・脳反射区施術を見たらびっくりするでしょう。もしかしたら
「うわぁ、そんなチマチマ細かく押すの?!私はムリ!」
なんて、ニコニコ笑いながら言いそう。でも、このチマチマした施術が肝心で、施術後に
「頭にぽわっと血が巡って気持ちいい」
とお客様から喜ぶんでもらえるのは、しっかりチマチマ押すからです。足つぼ施術なら是非、足つぼ60分コース(ゴッドクリーナー30分・足つぼ60分)をお試しください。